横に並べると3種類選ぶ客が81% ── 縦並びは44%、同じ32種類が22.46種類に見えていた

横に並べると3種類選ぶ客が81% ── 縦並びは44%、同じ32種類が22.46種類に見えていた
課題

「縦に並べるか、横に並べるか」── 売り場では場面で使い分けるものとされています。ところがどちらがどれだけ効くのかを数字で示した情報が、ほとんどありません。

玄関先で子どもに 5 種類の菓子から 3 個まで選ばせた実験では、3 種類すべて違うものを選んだ子が、横並びで 81%、縦並びで 44%でした。

効果

理由も分かっています。人間の両眼視野は横向きなので、横並びのほうが眼球の動きに合い、処理しやすいのです。

実店舗では、同じ 32 種類を並べたのに 横並びで 32.14 種類、縦並びで 22.46 種類と見積もられました。縦並びでは 3 割ほど少なく見えていたことになります。

本記事は 「売り場を直す順番 ── 棚を動かす前に、売上6.15%と16.1%が取れる」 の 4 番目「棚の場所を変える」を、さらに細かく見たものです。

よくある度 ★★★★★
影響度 ★★★★☆
実施しやすさ ★★★★☆
先生
先生

この記事は以下のような方に読んでいただきたい内容です。

  • 棚割りで縦と横のどちらにするか迷っている店舗経営者
  • 「品揃えが少なく見える」と言われている店長
  • 複数まとめて買ってほしい売場を持っている売り場責任者
  • 什器の選び方を根拠から決めたい方
  • 商品どうしの間隔をどう取るか考えている方

概要 ── 並べる向きで選ばれる種類が変わる

店長
店長

棚割りで縦にまとめるか横にまとめるかは、いつも感覚で決めていて。根拠のある基準はあるのでしょうか。

先生
先生

あります。実店舗と玄関先の 2 つで実験された結果があるんです。しかも なぜそうなるかまで説明されています。ただし 効果が消える場面もあるので、そこもあわせてお話しします。

この記事で扱う数字
  • 3 種類すべて違うものを選んだ子: 横並び 81%(16 名中 13 名)/縦並び 44%(18 名中 8 名)
  • 同じ 32 種類が何種類に見えたか: 横並び 32.14 種類/縦並び 22.46 種類
  • 小型店舗で選ばれた種類: 横並び 3.00 種類/縦並び 2.36 種類
  • 1 つだけ選ぶ場面: 差は現れなかった
✎

この記事の数字について

中心となるのは 2016 年に発表された研究で、原文を取得して数値を照合しています。 実店舗のフィールド実験 2 件・視線計測 1 件・実験室 2 件の計 5 つの研究からなります。

いっぽう 後半で触れる「商品どうしの余白」については、原文を取得できませんでした。 出版社が登録した要旨の範囲でのみ紹介し、数値は書きません。

また 米国での研究であり、業態も国も異なるため自店の値を示すものではありません。

玄関先の実験 ── 81% 対 44%

いちばん分かりやすいのが、ハロウィンの日に玄関先で行われた実験です。

実験の作り
  • 場面: 菓子をもらいに家々を回る子どもに、5 種類の菓子から選ばせる
  • 並べ方: 透明な容器 5 つをテーブルに 縦一列 または 横一列に置く
  • 統制: 容器の高さと幅が等しいので、縦と横で列の長さは同じ
  • 指示: 「3 個まで好きに選んでよい」(同じものを 3 個でも、3 種類でもよい)
  • 参加: 18〜19 時半に 41 名が来訪。7 名を除外して 34 名
  • 記録: 録画して後から分析した
結果
  • 横並び: 16 名中 13 名(81%)が 3 種類すべて違うものを選んだ
  • 縦並び: 18 名中 8 名(44%)
  • 統計的に有意な差(χ²(1, 34) = 4.9、p = .03)
先生
先生

この実験の良いところは 条件がとても単純なことです。同じ 5 種類、同じ長さ、同じ指示。違うのは向きだけ。それでも 81% と 44% に分かれました。

✎

人数の少なさについて

最終的な人数は 34 名と多くありません。この 1 件だけで判断すべきではありません。

ただしこの研究は これを含めて 5 つの研究で構成されており、 実店舗・視線計測・実験室で同じ方向の結果が得られています。 次章以降を通して読んでください。

実店舗で 32 種類が 22.46 種類に見えた

もう 1 つのフィールド実験は、米国の全国チェーンの実店舗で行われました。

実験の作り
  • 店: 米国の大都市。入浴用品・パーソナルケア・室内芳香を扱う全国チェーン
  • 時期: 2 月の土曜日
  • 商品: 携帯用手指消毒剤・32 種類の香り
  • 什器: 横長のテーブル陳列 対 縦型の陳列
  • 統制: どちらも 32 の区画、各区画に同数。販促のサインはすべて撤去
  • 配置: 店内の別々だが、同じくらい見やすく行きやすい 2 か所

そして買った客に「この陳列に何種類あると思うか」を尋ねました。10 から 50 の数字で答えてもらう形です。

結果(46 名の回答)
  • 横並び: 32.14 種類と見積もられた
  • 縦並び: 22.46 種類
  • 実際は 32 種類(F(1, 44) = 19.2、p < .0001)
  • つまり 横並びはほぼ実数どおりに見え、縦並びでは 3 割ほど少なく見えていた
店長
店長

同じ数を置いているのに、3 割も少なく見えるんですか。品揃えを増やす前に、並べ方を見直すべきかもしれませんね。

先生
先生

その順番は正しいと思います。品数を増やすのは在庫も棚も要りますが、向きを変えるのは什器の入れ替えだけ。しかも増やすと別の副作用が出ます。

品揃えを増やす側・減らす側の話は 「品揃えを削ると購入間隔が25%延びる ── 減るのは客単価ではなく来店回数」 にまとめています。

理由 ── 人間の両眼視野は横向き

この研究が優れているのは、なぜそうなるかを説明していることです。

著者らの説明
  • 人間の両眼視野は横向きである
  • 横並びの陳列を見るのに必要な眼球の動きの向きと、視野の向きが一致する
  • そのため 処理が容易になる
  • 結果として 情報をより効率よく見て回れる
  • それが 品揃えが豊富だという感覚につながり、より多くの種類が選ばれる
先生
先生

ここが実務では大事です。「横がなんとなく良い」ではありません。目の作りに合っているから見やすく、見やすいから多く見え、多く見えるから多く選ばれる。この順番が分かっていると、応用が利きます。

視線計測でも確認された

説明が正しいかどうかを、視線を計測して確かめています。

視線の動き
  • 横並びのとき: 水平方向の視線移動が 16.38 回(縦並びでは 5.27 回)
  • 縦並びのとき: 垂直方向が 11.36 回(横並びでは 3.00 回)
  • いずれも統計的に有意(p < .0001)
  • 斜め方向の動きには差がなかった
✎

「文字を読む向き」ではない

横並びが有利なのは「文字を左から右へ読む習慣があるから」ではないかという説明も考えられます。

ところが 斜め方向の視線移動に差がなかったことから、 特定の向きが支配的だったわけではないと確認され、 「読む向き」による説明は否定されています。

小型店舗での実験 ── 3.00 対 2.36

実験室のなかに小さな店を作った研究もあります。

実験の作り
  • 参加者に 2 ドルを渡し、5 種類の菓子から購入させた(1 個 25 セント)
  • 並べ方は玄関先の実験と同じく縦一列または横一列
  • 1 つだけ選ぶ条件と 複数選んでよい条件を用意した
  • 余った金は持ち帰ってよいと伝えた
結果
  • 複数選んでよい条件で選ばれた種類: 横並び 3.00 対 縦並び 2.36(p < .0001)
  • 選ぶのにかけた時間: 横並び 31 秒 対 縦並び 25 秒
  • 複数選ぶ課題では 横 35 秒 対 縦 26 秒
  • 購入した個数そのものには、4 条件で有意な差がなかった(全体平均 4.03 個)
✎

著者ら自身が認めている限界

購入個数に差が出なかった点について、著者らは 教示のなかで例として「4 個買うと 1 ドル」と説明したことが、 4 個という基準を示唆してしまった可能性があると認めています。

つまり この研究で確かめられたのは「選ばれる種類が増える」ことであって、 「買う量が増える」ことではありません。

効果が消える場面がある

ここがこの記事でいちばん実務に効く部分です。横並びはいつでも有利なわけではありません。

効果が現れなかった場面
  • 最も好きな 1 つを選ぶ場面では、横並びの利点が現れなかった
  • 選ぶ時間も、1 つだけ選ぶ課題では 横 26 秒 対 縦 24 秒で有意差なし
  • 満足度・確信度・選びやすさへの効果も、1 つだけ選ぶ場面では消えた

著者らの説明はこうです。1 つのお気に入りを選ぶときは、品揃えの多さは「お気に入りが含まれているか」の範囲でしか意味を持たない。

店長
店長

つまり売場によって使い分けるということですね。決まったものを買いに来る売場では、横にしても意味がない。

先生
先生

そのとおりです。横並びが効くのは「複数の種類を選んでほしい売場」。いつも同じものを買いに来る定番の売場では、期待できません。全部を横にすればよいという話ではないということです。

商品どうしの余白という変数

並べる向きとは別に、商品どうしのあいだの余白という変数もあります。

同じ学術誌の同じ号に載った研究
  • 展示に多くの余白が割かれているほど、客は商品をより価値あるものと受け取る
  • 実験室と実店舗の両方の研究で確かめられた
  • 影響した先は 総売上・購入確率・さらには味の知覚にまで及ぶ
  • 余白が多いほど、個々の商品はより美しく、店はより格式高いと受け取られた
✎

この研究については数値を書いていません

原文を取得できなかったため、出版社が登録した要旨の範囲でのみ紹介しています。 具体的な効果の大きさは確認できていません。

本記事で数値の柱にしているのは、原文を確認できた「並べる向き」の研究のほうです。 余白については 「そういう変数がある」という水準で受け取ってください。

先生
先生

それでも実務には効きます。棚は詰めるほど良いと思われがちですが、余白そのものが商品の見え方を変える変数だという視点は持っておく価値があります。ただし数値の裏づけは、この記事では出せません。

並べ方を決める 5 つの手順

① その売場が「複数選ぶ売場」かを見分ける
  • 効果が出たのは 複数の種類を選んでほしい売場
  • 1 つだけ選ぶ売場では効果が現れなかった
  • 見分け方は 1 回の買物で 2 種類以上買われることが多いか
② 複数選ぶ売場を横並びにする
  • 同じ品目群を 横一列にまとめる
  • 玄関先の実験では 81% 対 44%、小型店舗では 3.00 対 2.36
  • 置く数を増やさなくてよいのがこの手の利点
③ 区画の数と中身は変えない
  • 研究では 区画の数(32)と各区画の中身を統制していた
  • 自店で試すときも 数を変えずに向きだけ変える
  • 同時に品数も変えると、どちらが効いたか分からなくなる
④ 詰めきらない
  • 余白は 商品の見え方を変える変数とされている(ただし数値は未確認)
  • 棚を埋めることと、詰め込むことは違う
  • 空いた棚を埋めるほうが先だが、埋めた先で詰め込みすぎない
⑤ 買上点数ではなく「種類の数」で測る
  • 研究で確かめられたのは 選ばれる種類が増えること
  • 買う量が増えることは確かめられていない(著者らも限界を認めている)
  • だから 1 回の買物で買われた種類の数を見る

棚の位置そのものの効果は 「陳列を目の高さに移すと売上+8% ── フェイス22%の付け替えでは動かない、棚は場所で決まる」 にまとめています。向きと高さは別の変数です。

30 日の進め方 ── 選ぶ・変える・数える

1〜10 日目 ── 選ぶ
  • ① 売場ごとに買われた種類の数を出す: 1 回の買物で何種類か
  • ② 2 種類以上が多い売場を 1 つ選ぶ: そこが対象
  • ③ その売場の現状値を控える: 比べる基準になる
  • ④ いま縦にまとまっているか確かめる: 縦なら変える余地がある
11〜20 日目 ── 変える
  • ⑤ 同じ品目群を横一列にまとめる: 品数は変えない
  • ⑥ 区画の数と中身も変えない: 向きだけを変える
  • ⑦ 詰め込みすぎない: 埋めることと詰めることは違う
  • ⑧ ほかの売場は触らない: 比べる相手として残す
21〜30 日目 ── 数える
  • ⑨ 買われた種類の数を毎日見る: 買上点数ではなく種類の数
  • ⑩ 触っていない売場とも比べる: 季節の影響を切り分ける
  • ⑪ 変わらなければ戻す: 什器の向きは戻しやすい
  • ⑫ 効いたら別の「複数選ぶ売場」へ広げる: 定番の売場には広げない

⑫ が要です。効いたからといって全売場を横にすると、1 つだけ選ぶ売場では効果が出ません。複数選ぶ売場にだけ広げてください。

✎

参考研究・論点

  • シャオイエン・デン、バーバラ・カーン、ラオ・ウンナヴァ、ヒョジン・リー(2016 年発表) ── 実店舗のフィールド実験 2 件・視線計測 1 件・実験室 2 件の計 5 つの研究。玄関先で 5 種類の菓子から 3 個まで選ばせた実験で、3 種類すべて違うものを選んだのが横並び 16 名中 13 名(81%)、縦並び 18 名中 8 名(44%)。全国チェーンの実店舗で 32 種類の香りを並べたところ、客 46 名の見積もりが横並び 32.14 種類、縦並び 22.46 種類。実験室の小型店舗で複数選んでよい条件では横並び 3.00 種類、縦並び 2.36 種類。ただし最も好きな 1 つを選ぶ場面では効果が現れなかった。理由は人間の両眼視野が横向きで、横並びを見るのに必要な眼球運動の向きと一致するため。視線計測で水平方向の移動が横並び 16.38 回・縦並び 5.27 回、垂直方向が縦並び 11.36 回・横並び 3.00 回と確認され、斜め方向には差がないため「読む向き」による説明は否定された
  • フリオ・セビリャ、クラウディア・タウンゼンド(2016 年発表) ── 商品どうしのあいだの余白の比率が客の反応に影響する。展示に多くの余白が割かれているほど商品はより価値あるものと受け取られ、実験室と実店舗の両方で総売上・購入確率・味の知覚にまで影響した。原文を取得できておらず、出版社が登録した要旨の範囲でのみ紹介している。具体的な効果量は確認できていない

まとめ

この記事のポイント
  • 玄関先の実験で 3 種類すべて違うものを選んだのが横並び 81%、縦並び 44%
  • 実店舗では 同じ 32 種類が、横並び 32.14 種類・縦並び 22.46 種類と見積もられた
  • つまり 縦並びでは 3 割ほど少なく見えていた
  • 小型店舗の実験でも 選ばれた種類が横 3.00 対 縦 2.36
  • 理由は 人間の両眼視野が横向きで、横並びのほうが眼球の動きに合うから
  • 視線計測でも確認され、「文字を読む向き」による説明は否定された
  • 1 つだけ選ぶ場面では効果が現れなかった。 全売場を横にすればよいわけではない
  • 買う量が増えることは確かめられていない(著者らも限界を認めている)。 増えるのは「選ばれる種類」
  • 商品どうしの余白も変数だが、本記事では数値を確認できていない
  • 手順は ①複数選ぶ売場を見分ける ②横一列にまとめる ③区画の数と中身は変えない ④詰めきらない ⑤種類の数で測る

今週できることは 1 つだけです。1 回の買物で 2 種類以上が買われている売場を 1 つ探して、いまその品目群が縦にまとまっていないか見てみること。縦にまとまっているなら、品数を増やさずに試せる余地があります。

※ 中心となる研究は原文を取得して数値を照合していますが、米国での研究であり業態も国も異なるため、自店の値を示すものではありません。玄関先の実験は最終的な人数が 34 名と多くなく、この 1 件だけで判断すべきではありません。ただし同じ研究は実店舗・視線計測・実験室を含む 5 つの研究からなり、いずれも同じ方向の結果でした。この研究で確かめられたのは「選ばれる種類が増える」ことであって、「買う量が増える」ことではありません。著者ら自身が、教示のなかで例として挙げた個数が基準を示唆した可能性を認めています。また最も好きな 1 つを選ぶ場面では効果が現れておらず、すべての売場に当てはまるものではありません。商品どうしの余白に関する研究については原文を取得できておらず、出版社が登録した要旨の範囲でのみ紹介しているため、具体的な効果の大きさは確認できていません。自店では、品数を変えずに向きだけを変え、1 回の買物で買われた種類の数を記録しながら確かめてください。

よくある質問

商品は横に並べたほうがよいのですか?

種類を多く選んでほしい場面では横並びが有利でした。玄関先で子どもに 5 種類の菓子から 3 個まで選ばせた実験では、3 種類すべて違うものを選んだ子が横並びで 16 人中 13 人の 81%、縦並びで 18 人中 8 人の 44%でした。実験室に作った小型店舗でも、複数選んでよい条件で選ばれた種類が横並び 3.00、縦並び 2.36 でした。

ただし1 つだけ選ぶ場面では、この差は現れませんでした。米国での研究であり、業態も国も違います。まず自店で種類を多く選んでほしい売場かどうかを確かめてください。

なぜ横に並べると効果があるのですか?

人間の両眼視野が横向きだからだと説明されています。横並びの陳列を見るために必要な眼球の動きの向きと、視野の向きが一致するため、処理が容易になります。その結果、情報をより効率よく見て回れるようになり、品揃えが豊富に感じられ、より多くの種類が選ばれるという流れです。

視線を計測した研究でも確認されていて、横並びのときは水平方向の視線移動が 16.38 回、縦並びのときは 5.27 回でした。逆に縦並びのときは垂直方向が 11.36 回、横並びでは 3.00 回です。なお斜め方向には差がなく、文字を読む向きによる説明は否定されています。

「品揃えが豊富に見える」というのは、どれくらいですか?

実店舗で測られています。全国チェーンの店舗で、携帯用手指消毒剤の 32 種類の香りを、横長のテーブルと縦型の什器の 2 通りで並べました。区画の数は 32 で統一し、各区画に同数を入れ、販促のサインはすべて撤去しています。

買った客 46 名に「この陳列に何種類あると思うか」を 10 から 50 の数字で答えてもらったところ、横並びでは 32.14 種類、縦並びでは 22.46 種類でした。実際は 32 種類なので、横並びはほぼ実数どおりに見え、縦並びでは 3 割ほど少なく見えていたことになります。

効果が出ない場面はありますか?

あります。最も好きな 1 つを選ぶ場面では、横並びの利点が現れませんでした。実験室の研究では、複数選んでよい条件で選ばれた種類が横 3.00 対 縦 2.36 と差がついたのに対し、1 つだけ選ぶ条件では差が出ていません。

選ぶのにかけた時間も、複数選ぶ課題では横 35 秒 対 縦 26 秒だったのに、1 つだけ選ぶ課題では横 26 秒 対 縦 24 秒で有意な差がありませんでした。著者らの説明では、1 つのお気に入りを選ぶときは、品揃えの多さは「お気に入りが含まれているか」の範囲でしか意味を持たないためです。

商品どうしの間隔は関係ありますか?

関係するという研究があります。同じ学術誌の同じ号に載った研究で、商品どうしのあいだの余白の比率が客の反応に影響することが示されています。一般に、展示に多くの余白が割かれているほど、客は商品をより価値あるものと受け取ります。実験室と実店舗の両方の研究で、総売上・購入確率・さらには味の知覚にまで影響したと報告されています。

余白が多いほど個々の商品はより美しく、店はより格式高いと受け取られるとのことです。ただしこの研究については原文を取得できておらず、出版社が登録した要旨の範囲でのみ紹介しています。具体的な効果の大きさは確認できていません。

📚 この記事の参考研究・一次資料

接客のお悩み、論文と現場の知恵で解決しませんか?

テンプレートと事例を組み合わせれば、
明日からの現場が変わります。